左から、劉虞、袁術、孫策、諸葛瞻

 約1800年前、約100年にわたる三国の戦いを記録した歴史書「三国志」。そこに登場する曹操、劉備、孫権らリーダー、諸葛孔明ら智謀の軍師や勇将たちの行動は、現代を生きる私たちにもさまざまなヒントをもたらしてくれます。ビジネスはもちろん、人間関係やアフターコロナを生き抜く力を、最高の人間学「三国志」から学んでみませんか?

良くも悪くも、予想外の結果を味わった三国志の人物たち…

 乱世は多くの予期しない浮沈を生み出します。期待を一身に集めて、才能も家柄も申し分ない人物があっけなく失敗し、ダークホース的にまったく期待されていなかった人物が集団のトップにいきなり躍り出るなど。乱世に逆転劇はつきものです。

 後漢帝国の崩壊で三国志の時代は、まさに混乱の世界であり、「この人なら間違いない」と思われた人物が活躍できず、ほとんどの予想を外れていきなり飛躍していく人物などが生まれていきます。この記事では、才能や環境に恵まれても活躍できなかった人物10選、予想外に飛躍した人物10選をおこない、彼らの失速の本当の原因、予想外の飛躍の原因を挙げてみます。

生まれや評判、実力はあったのに「がっかりな最後」を迎えた人物ワースト10

 このワースト10では、能力や環境が十分に整っていたにも関わらず、期待された活躍をできなかった人物を挙げていきます。この10人がもし道を誤らなければ、三国志の歴史は大きく変化したかもしれないような、ある意味では重要な(悪い意味で)分岐点を生み出した人物たちです。